当教室では自分の作りたい洋服を自由に作って頂いていますので、初心者さんでも自分のぺースで進めることができます。
 洋服を仕上げるにはさまざまな工程や作業があります。それだけ楽しみも多いのです。
 中でも生地選びはとても大切です。色々な生地を手に取って、この生地は私に似合うのか。どんなアイテムで、どんなデザインが合うのかを、頭の中で思い巡らせます。
 生地が決まったら、どんな袖にしようか。ポケットはどうするか。衿はどんな形にしようか。ボタンにするかファスナーにするか。前開きにするか後ろ開きにするか。など、さまざまのことを考えてデザインを決めます。サイズ感も重要です。
 とにかく沢山考えます。
 そこが、完成した洋服を買うのと,自分で作る洋服との大きな違いだと思います。洋服の全てを「自分で決める」のです。
デザインが決まったらパターンを引いて、シーチングという仮の生地で作ってみます。思い巡らせたデザイン通りの形になっているかを見るためです。
 私はその工程がとても好きです。紙の上で平面になっていたものが、立体になって「洋服」になる瞬間ですから。
 洋服には、多くの先人の知恵が詰まっていて興味が尽きません。また、トレンドの移り変わりもあって、次から次へと作りたいものが溢れてきます。
 ミシンを触ったことがない方でも,やっているうちに慣れてきますので、少しでもやってみたいと思われたら、簡単なスカートから始めましょう。




 桜山教室と若杉カルチャースクールが5周年を迎えることができました。皆様のお陰で充実した5年を過ごすことができて感謝の気持ちでいっぱいです。今の気持ちを書き留めましたのでお読み頂けたら幸いです。


洋裁の楽しさとは

 私は15年間ほど、洋服を買ったことがありません。洋裁を仕事にしようと思った時から、「着たい服があったら作ろう。」と決めたのです。非常勤で専門学校や短大の仕事をしていましたが、着る服がなくて困るなんてことはなく、むしろ、褒められたりします。
 それまでは、月に3万円くらい洋服を買っていましたが、そのお金の必要もなくなり、洋服を作る過程で多くの楽しみを得られ、「洋服を作れる」って、なんて素敵なことなんだ。って思います。
 あんな服が着てみたい。衿や袖の形はどうしようかとデザインを考える楽しさ。生地を選ぶ時、どんな色が自分に似合うだろうか。どんな素材がデザインに合うだろうかと生地を選ぶ楽しさ。いよいよ縫製に入るとポケットやファスナーはこうやって作るんだ。生地にハサミを入れたり、ミシンで縫ったり、洋服が出来上がるまでには、たくさんの楽しさや発見があります。
 洋裁に少しでも興味を持ったら、すぐに始めてみてくださいね。


洋裁の目標

 洋裁を趣味として楽しむことは、とても素敵なことだと思います。それに加え、最近は洋裁を習って洋服を売りたい。検定を受けて教える側になりたい。そんな声を耳にするようになりました。
 2012年の秋にMさんは、お嬢さんの服を作れるようになりたいと入られました。当初は気ままに洋服を作られていましたが、いつしか教えることが目標になり、小幡教室を引っ越す際に、処分するつもりだった机4台を、「それはもったいないのでもらいます。」と言われ、軽トラックに乗って取りに来られました。そして4年間、その4台の机はご親戚の倉庫で保管されました。
 その後、Mさんはパターン検定を受け、課題をクリアし、3年間アシスタントをし、2020年7月、ついにご実家のお花に囲まれた素敵なログハウスで、洋裁教室と、さをり織りの教室を開校されました。
 これからは、洋裁を習得して「教室を開きたい」「洋服を作って売りたい」そんな目標を持つ生徒さんもバックアップして行きたいと思います。
 生徒さんが楽しんでレッスンを続けて下さったり、目標を達成してもらえることは、私にとっても大きな自信になります。自分が人の役に立っているという実感が持てた時、人は自信が持てるんですね。


先輩や仲間の存在

 そのように自信を持つことができたことは、決して一人ではなく、私を支えてくれた先輩や仲間の存在があったからです。近くにいるが故にトラブルが起きたり、関係が途絶えてしまった事を耳にすることがあります。
 そんな事がないように、お互いを尊重して助け合える存在は最も大切なものだと思います。私はこの5年間を充実した生活を過ごせました。いつも支えて下さる先輩や仲間が近くにいてくれるからです。心より感謝の思いでいっぱいです。そしてもう暫くお付き合い頂きたいと思います。
 最後まで読んで下さってありがとうございました。




 皆さまのお陰で、桜山教室と若杉カルチャースクールが3周年を迎えることができました。
 至らないことばかりとは思いますが、笑顔で楽しく3年を過ごすことができて感謝の気持ちでいっぱいです。 この3年間で、皆さまから頂いた気づきを3つにまとめましたのでお読み頂けたら幸いです。

 面倒だな。とか、うまく出来ないな。とか、マイナスな気持ちになった時に、参考にして頂き少しでも洋裁に前向きになって頂けたらと思い、日頃思っていることを書き留めてみました。
最後まで読んで下さってありがとうございました。




 疋田洋裁は、疋田絹代先生により1957年(昭和32年)に開校し、今年で60年目を迎えておりました。絹代先生が9年前に他界されて以降、私が引き継ぐことになってから85名の生徒さんが入学されていらっしゃいます。それ以前を振り返ればさらに多くの方に支えて頂いたことに気づかされます。
 小幡教室は2016年7月23日をもちまして、移転することとなりました。長きに渡りご指導下さいました先生方、お通い下さいました生徒の皆さまに心より感謝申し上げます。
 2016年9月より再開致します桜山教室でも新しい洋裁を模索しながら、さらなる向上を目指して精一杯頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します。





ー プロフィール ー

ひきた 千枝

2級婦人子供服製造技能士
パターンメーキング技術検定試験2級
ファッションビジネス能力検定2級
ファッション販売能力検定2級

AFT色彩検定1級 
東京商工会議所主催カラーコーディネート検定1級 
パーソナルカラー検定 1級
カラーアナリスト 色彩研究所カラーシステムズ認定

名古屋文化短期大学 非常勤講師 (色彩/2021年まで)
名古屋服飾専門学校 非常勤講師 (色彩/20219年まで)
sunデザイン専門学校 非常勤講師 (色彩)
日本洋裁連盟幹事
日本色彩学会正会員